2018.09.12 07:57

 読解力をつけるための唯一の方法ということで活字を読みますね。ただ「面倒臭いなあ・・・読めばいいんだろ、読めば」というような姿勢では手間はかかっても、肝心の読解力はつかないと思います。読むときには、小さな感想を持ちながら読んでください。大きく主題をつかむことはもちろん大切ですが、それ以前にこまめな感想を持ちこむことが読む行為の過程で欠かせない要素だということです。
 たとえばビタミンという単語が出てきたとしますね。ビタミン不足でどうのこうのと書かれている。
 
 そのときはいい加減に読み飛ばしてしまってはだめなのであって、すぐに自分のこととして考えてみる。自分はビタミン不足ではないだろうか。そもそもビタミンというのは何に多く含まれていたか。何種類ぐらいあったか。緑黄色野菜を摂取するのが一時期流行していたけれども、最近の自分はそういう野菜を食べているだろうか?
 そうしたことをぼんやりでいいから意識する。それでいてすばやく読むのが読解力のつく読み方であり、訓練してほしいところです。
 
 わざわざ理科のテキストでビタミンについて確認するところまではなさらなくてもけっこうです。もちろん興味があれば、読み終わってから調べてみたらいい。読んでいる最中に中断ばかりしていると読み続けるのが苦痛になってしまいますから、とりあえずは頭の中で関連したことを考えるだけでいいですよ。
 そうやって自分に引き寄せて読む。「猛烈につらいことからは逃げても罪にはなりません」という文章を読んだ。そのときは自分にとって猛烈につらいことを考える。
 
 人それぞれぱーっと思いあたることがあるでしょう。そしてそれが「猛烈」と形容されるほどなのかどうか、ちょっとだけ思い浮かべてみる。読み進めながらですよ。読み進めながら、あれ? 著者の言う「猛烈につらいこと」というのは部活程度の話ではなさそうだぞという具合に、常にあれこれ連想しながら読む。肉体のつらさというよりは精神面のことを言っているのではないだろうか? つねにつねに他人ごとにしないで読む。
 
 そういう読み方を繰り返していく以外に読み取る力がつくわけがありません。どうせ別世界の話だろみたいな読み方をしていては、読んでも読んでも単純に数字や記号を読みあげているのと同じで、脳内で映像や思想や概念や面白さがダイナミックに動くことがないのです。
 けっこう読んでいるのに読解力がつかないと嘆いている方は、そのあたりですね。段落ごとにいまのところは何か連想できたかどうか、ちょっと確認なさってみてください。
 
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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