この件は以前から何度か記事にしようと思っていたのですが、もう少し確かめてからもう少し確認してから・・・と長いあいだ様子を見ていました。昨日の朝改めてそういうカップルを見て、いよいよ書いてみるかという気持ちになりました。
最近のお若いカップルは、電車なんかの座席が空くと男の子が座りますか? もちろん私が例外的な方たちを連続で目撃している可能性はないことはないでしょう。
昨日のカップルの男性はあきらかに体育会系の方でした。それでも座席が1つ空くと迷わず彼が座りました。
女の子もうれしそうに彼の膝の上にバッグを置く。いつもそうしているという感じがした。微笑ましかったですよ。こうしたことは、私はどちらが座るべきだと考えているわけではありません。
ただ私が若いころは、女の子を座らせないと気まずい雰囲気が漂ったかもしれません。少なくとも私の周囲の仲間は、深い思想みたいなものはまったくないままにみんな女の子を優先的に座らせていました。
親しいおつきあいのない方に対してもそうしていました。いわゆるレディ・ファーストですね。
どうぞおかけくださいという感じです。するとときにはあちらも遠慮されてどうぞとおっしゃる。どうぞどうぞと譲り合っているうちに、よその方が座ってしまったりしたものです。そういう時代だったのですね。
最近は特急列車でも、ときどき男の子が窓側に座っている光景を目撃しますが、何かしら女の子が譲る力学みたいなものが世の中全体に働いているのかもしれません。少なくとも昔ほど女の子をか弱いものと決めつけてはいけないということなのでしょう。
だいぶ昔の話ですが、あるときこういうことがありました。
何人かでお店でお酒を飲んでいた。世代的には私とたいして変わらない男女が数人集まっていた。
ある女性がさかんに女性の自立の必要性を説いていました。とは言え、酒場の話ですからあくまでも面白おかしくという感じです。本当に男はだめだ、女性がしっかりしないといけないとおっしゃっています。
そのあとちょっと面白かったのは、男がどんなにだめかという話の延長線上で「だって最近の男の子はこちらの荷物も持ってくれない。全然気が利かない」というセリフが彼女の口から飛び出したことです。おつきあいがどの程度であれ、男性ならば彼女の荷物(女性用バッグではなくただの荷物)を持つべきだというのです。「昔の男なら絶対そうしたと思うけど」
それは本当の自立なのだろうか? とちょっと思いましたが、そんなところで野暮な発言は慎むべきですから私はふんふん聞いていました。
あとになって彼女の話の本当のポイントはどこにあったのだろうと考えました。人間は、自分自身が本当に求めていることが正確に見えていないことも多いのではないかと思います。
2018.09.02 07:29
- カテゴリ : 指定なし
- コメント(2)
- トラックバック(0)