2018.01.03 05:52

 教室に面白い生徒がいるので注目しているのですが、成績もぐんぐん伸びてきました。そうなるであろうとは予想していたのですが、どこまで伸びるのか非常に楽しみではあります。
 この子はーーいまは私が直接担当しているわけではありませんーー担当の先生方からとにかく人生に対して肯定的であるという話を聞いています。勉強に対してだけではないのですよ。人生に対してです。生きることについて徹底的に明るく前向きなのです。自分は幸福であると周囲に断言している。
 
 教室に来られたときと帰るときは必ず受付にも挨拶してくださるのですが、言われてみれば確かに常に笑顔です。暗い顔をしているところは見たことがない。ここが大切なところで、彼(彼女)にだって絶対いやなことは起きているはずです。特定の方の人生にだけいやなことが起きているわけではありません。運が悪いという表現がありますが、運というのは悪いと定義してしまうと次から次へと変なことが重なるものです。
 おそらくは幼いころから、どんないやなことでも肯定的な感情に転化できる術を周囲の大人から学んできたのでしょう。
 
 お子さんにそういう姿勢を植えつけたご家庭もたいしたものだと思います。その価値観というか物の見方というか、一生の財産になりますからね。
 具体的には触れられないのですが、昔もたとえばおうちの方が病気であるという生徒がいました。勉強だけではなく買い物などの家事も手伝わなければならないので、他の中学生より忙しい。ただ話を聞くと、看病される側もする側もとにかく底抜けに明るい。明るいというよりは明るくあるべきだという価値観で統一されているのです。「多感な時期にこういう経験ができて幸運です」という意味の言葉は、私自身がご本人から直接聞きました。
 
 どの世界でもそうですが、本当にトップのほうに立とうと思ったらあまりにも好き嫌いが激しいのはうまくいきません。嫌いというのは・・・わかりやすく表現してしまえば、否定的な観念が強いということです。これは勉強だけではないですね。人づきあいでも趣味関係でも何でもそうです。
 嫌いと切り捨ててしまうか、これはこれでよくはわからなくても面白いかもぐらいにとりあえず保留できるかどうか、そのあたりの違いはとても大きいと思います。私自身は好き嫌いが多い人間で、特定の教科はまったく放棄したりしました。その姿勢ではもちろん本来の意味での優等生にはなれません。
 
 ご本人の、日々明るく前向きに生きよう、何か面白いことがないか人生を見つめ直そうという意志は本当に大切であると思います。周囲は否定的な言葉はできるだけ投げかけずに、せめてあなたならきっとうまくいくよぐらいにアドヴァイスできたらいいですね。
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この記事へのコメント

  • 1, 長野先生さん 2018.01.04 06:43
    コメントをいただいた方

     おはようございます。
     彼はもともと人生に対して大変前向きであったと思います。その気になれば「常に」微笑める感じでした。最後に廊下でばったり会ったときもそうでしたよ。
     世の中の大きな力になれる逸材だと思っています。落ち着いて臨んでくだされば大丈夫でしょう。彼は必要とされていますから。

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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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