2016.06.25 00:25

 私は現在高校入試に挑む中学生を見ています。大学受験生(高校生など)を見ていたのはもう10年以上昔のことになります。当時どちらを主体にするかという選択肢があったのですがご家庭のお困りごとのお手伝いもできるという感触を得ていたので、中学生専門でいったほうが大きな意味でお役にたてるのではないかと考えました。大学受験生を担当されていた先生方からしばしば「勉強するのはあくまでも本人なのだから」という話を聞かされていたこともあり、ご家庭との接触はやりたい人間がしたほうがいいと感じました。困っているのはご家庭だったりしますからね。
 
 中学生と高校生の国語を担当していてしばしば感じるのは、現代文(論説文)のレベルはまったく変わらないということです。もちろんいろいろなケースはあるのですよ。しかし、いわゆる上位の高校の論説文の難しさは大学受験のそれとまったく変わりません。変わらないどころか、偶然同じ文章が出てきたりもします。問いの難易度は若干違いますが。
 すると、どうなりますか。文章がわからなければ問題は解けない。じつは中学3年生時点で高校3年生レベルの理解力を持っていなければいけないということです。
 
 最上位校を受けるなら・・・ということですよ。具体的には名前を出しませんが、国立大学の附属高校なんかですね。
 文章は言葉でできていますから、厳密に言えばすべての語彙を理解していないと正確にはわからない。言葉の意味だけではなく、つながりも含めてです。ある国立大附属高校の入試問題から例をあげてみます。
 「集団単位という時間を超えて維持されている」「外縁の明確な集まりの中」「文化的な要素をはらんだ同一の行動」「価値が付与された」「純粋に観念的な次元にまで及ぶ」・・・
 
 どうですか? これらの箇所には一切の注がついていません。しかもこの文章はかなりやさしめなほうです。例をあげるにあたって極端なものは避けようと意図的にわかりやすいものを選びました。
 高校3年生であれば、それなりにすらすら読むことができると思います。18年間生きてきた累積的な財産もあり、さまざまな観念も構築しやすいでしょう。しかし14、5年しか人生経験のない少年少女がこうした文言を理解するのはなかなか大変です。しかも「すらすら」理解しないといけません。
 
 結論を書くとこういうことになります。首都圏の高校受験で最上位校を受けるのであれば一読して大学の入試問題が理解できるレベルまで自分を高めていかなければならない。そのレベルの文章をたくさん読むしかありません。質が変化するまで量で攻めていくしかないのです。
 読むのが嫌いという自由はもちろんありますよ。ただ本当に最上位校をという希望があるのであれば高校3年生程度の読解力をつける必要があります。毎日の努力ですね。今日はちゃんと読みましたか? 
Tags :
幼児・小学生
中学生
高校生
高校受験
ソーシャルブックマーク:

この記事へのコメント

印は入力必須項目です。
※ログインしていると自動的に名前が挿入されます。

名前
URL
Mail
コメント
画像

画像認証 :

※表示されている数字を半角で入力してください。

 

トラックバックURL

トラックバックURL
【トラックバックにつきまして 】
Z会ブログでは、トラックバックにスパム対策を講じております。
Z会ブログの記事へトラックバックを送信する際には、トラックバック元の記事の本文中に、トラックバック送信先の記事の「ページURL」を記載してください。「ページURL」が含まれていないトラックバックは受け付けできません。
なお、一部のブログやサービスからのトラックバックは受け付けできない場合がありますので、あらかじめご了承ください。

プロフィール

プロフィール画像
長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

カレンダー

<<   2020年02月   >>
            01
02 03 04 05 06 07 08
09 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

新着記事

月別アーカイブ