2016.06.19 00:52

 遠慮という言葉がありますね。非常に深い言葉だと思います。辞書をひくと2つの意味が出てきます。「遠い先々のことまで見通して考える」「他人に対し言葉や行動を控えめにする」と書かれています。
 ただこれは重なる要素もたぶんにありますね。遠い先々のことを考えるからこそ他人に対して控えめに接する・・・というケースは多いと思いますよ。
 私は子どものころ、とても引っこみ思案でした。そしてとくに母親から「男の子がそんな風に遠慮ばかりしていてどうするのだ」と叱られました。
 
 もっともっと積極的にやらなければいけない。横入りされて黙っているのではなく、こちらも横入りし返す(?)ぐらいでないといけない。やってみましたよ。幼児期、両親の言うことは絶対ですから。やってはみたものの、全然愉快でない。こんな下品なことをするぐらいなら、横入りされたまま黙っていたほうがよっぽどスマートだという気持ちになりました。
 母親自身が遠慮深く損をしてきた思いがあり、私にその影を見るのがつらかったのだろうとあとで考えるようにはなりました。
 
 実生活においてものすごく積極的な人というのはーー学校でも仕事場でもーーたくさんいらっしゃいます。私自身はそういう方の奮闘努力を微笑ましく感じますが、遠慮深い方を低く評価するかというとまったくそんなことはありません。
 要するに個々人の美学なのですよ。
 20年前Z会進学教室に応募する履歴書を書いたときのことを覚えているのですが、どうしても採用されたい(その後のキャリアについて考えていました)からこそ、徹底的に自分らしく書こうと思いました。
 
 本当の自分を偽って採用されたとしても意味がないと考えました。自然の開花でなければ意味がない。遠慮深い自分が思い切り自分をアピールしても、それは所詮造花にすぎないですからね。
 備考欄だったと思いますが、16年間(その時点で)中学生のことは見続けてきたのでいちおうのことはわかりますとだけ書きました。何ができます、こんな実績がありますの類は一切なし。そして・・・結果的に現在の自分があります。
 
 Z会というきちんとした会社の教室で、教えたり相談に乗ったり書いたり話したり多少なりとも世の中を明るくするお手伝いをさせていただいているということですね。
 遠慮深くて損をしていると言われている方、もちろん心底積極的になりたければどんどんなられたらいいと思います。ただそのままでも悪くはないですよ。バランスを崩すほどはむりをなさらないように。本当のご自身になりきることだけが真実の開花であると私はいつも考えています。
Tags :
幼児・小学生
中学生
高校生
高校受験
ソーシャルブックマーク:

この記事へのコメント

  • 1, 長野先生さん 2016.06.20 09:03
    コメントをいただいた方

     おはようございます。
     いろいろな時期があるということでしょう。そのときそのときの真実に対処していく。「こうあるべきだ」という形を少しゆるめてお考えになってみてください。変化そのものが「これもありだな」という気づきにつながってくるように思います。

印は入力必須項目です。
※ログインしていると自動的に名前が挿入されます。

名前
URL
Mail
コメント
画像

画像認証 :

※表示されている数字を半角で入力してください。

 

トラックバックURL

トラックバックURL
【トラックバックにつきまして 】
Z会ブログでは、トラックバックにスパム対策を講じております。
Z会ブログの記事へトラックバックを送信する際には、トラックバック元の記事の本文中に、トラックバック送信先の記事の「ページURL」を記載してください。「ページURL」が含まれていないトラックバックは受け付けできません。
なお、一部のブログやサービスからのトラックバックは受け付けできない場合がありますので、あらかじめご了承ください。

プロフィール

プロフィール画像
長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

カレンダー

<<   2020年02月   >>
            01
02 03 04 05 06 07 08
09 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

新着記事

月別アーカイブ