2016.02.20 06:44

 もうかなり昔の話になります。こういうシーンを見た。どこかで記事にしたかもしれません。
 当時、上石神井に住んでいました。通りをステッキを持ったお年寄りが歩いてきた。私はバス停でバスを待っていました。そのお年寄りは半身が麻痺されている感じでした。片方の脚を引きずるようにして歩く。同じ側の腕がやはり麻痺している。現在私の母もそうなのですが、脳の事故だと思います。
 
 酒屋さんがありました。当時は自動販売機でお酒を売っていた。お年寄りはよろよろしながら日本酒のカップを買いました。それから隣の駐車場に入っていった。駐車場は一部壁になっていて中の様子が見えません。
 十数秒ぐらいでしょうか、たいして長くなかったですよ。再び姿をあらわすと、空になったカップを自販機のゴミ箱に捨てました。それからまた何食わぬ顔で歩きはじめた。
 ああ、そういうことか・・・と思いましたよ。お酒が好きなのですね。ひと息でぐーっと飲んでしまった。
 
 おそらくお医者さんからは飲まないようにと止められているのでしょう。ご家族も当然その指示を守ろうとしますね。奥さんだかお子さんだか、ご家庭ではお酒を飲まないように見張られているのかもしれません。
 ただどうしても飲みたい。そこでリハビリを兼ねた散歩のついでに、見つからないように大急ぎで飲んだということなのだと思います。ひょっとするとそれが「日課」なのかもしれません。この件についてはその後何度も思い出しました。
 
 他人だから言えるのでしょうが、そんなに好きなのであれば若干寿命が縮んでも少し飲ませてあげたいような気はしました。生きるというのは、場合によってはそういう要素が出てくると思うのです。
 好きなことのために寿命を削るような何か。したいことは何もできないままとにかく健康であるという生き方もありだとは思いますが、命を賭けてもいい何かが見つけられた方はある意味で幸せかもしれません。
 
 昨年の末亡くなったモーターヘッドのレミー・キルミスター自伝というのを先週まで読んでいました。それはもうはちゃめちゃなロックン・ロール生活が書かれていましたが、彼はじつに多くのものを残しました。音源だけではなく。ある意味、哲学的なものさえ感じましたよ。
 難しいですね。生命を削って残していったような感じがします。意識してそうしたわけではないのでしょうが。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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