2016.01.22 08:15

 結婚するときはお互いに幸せにしますというようなことを約束しますね。瞬間的に幸せにしますではない。ですから結婚後に粗暴になったりすれば、約束が違うということになります。つまり大切にする「ふり」でしかなかった。
 上級の学校に進学するということを根本的に考えてみると、要するに合格後うんと勉強しますという約束です。それはそうですよ。小学校から中学校に上がる。中学校から高校に上がる。高校から大学に上がる。基本はすべて「勉強を頑張ります」の約束です。
 
 行き先の先生方は手ぐすねひいて「さあ、勉強してもらうぞ」と待っているはずです。のんびりしてもらいたいとは本音の部分では思っていないはずですよ。部活だとかサークル活動とかももちろんいいのですが、勉強だけはしっかりやってもらいたい。上位校であればあるほどそうです。うんと勉強、それからずーっと順位が下がってさまざまな活動や娯楽になります。
 覚悟のある人にどんどん入ってもらいたい。運よく合格というのは、さきほどの例で言えば結婚後粗暴になる可能性もあるのでできるだけ排除したい。
 
 試験というものはそういうことを念頭に置いて作られます。それでもうまくいかない(=あまり勉強をしない)人が混じってしまうので、もっともっと本気でやり続ける人を選別しようと次々と改革を進めているのが実際のところではないでしょうか。
 大切なのは「本当に勉強を持続できるか」という部分ですね。瞬間的な学力より、つねに勉強を続ける意志と習慣ははるかに大切です。本当に持続的な努力をしてきたか、これからもしていけるか。
 
 受験生とか受験勉強とかという用語がありますが、この名称はとりあえずのものです。相手がほしがっているのはずーっと受験生と同じように勉強を続けられる人です。よく非常に難しい高校に進学した1年生が「中3の受験期より勉強時間が延びました」と報告にきてくださることがあります。6月ぐらいですか。高1の6月の時点でもうそんなことを報告してくれる。
 そういうことが本当にできるかどうか。
 
 入学試験を特別な催し物のようにとらえて、短期の集中的な勉強だけで乗り切ろうとしている方が多いように思います。それは結婚する直前だけやさしくしておけばいいやという発想と同じで、あちらはそういう発想を決して奨励しないでしょう。
 人間の数だけ道があり、はじめから競争に参加しない生き方ももちろんあります。それが悪いという意味ではないですよ。ただ試験の心はどこにあるかということは意識しておいてもいいかもしれません。
 
 単純に瞬間最大風速的にできる人を選別したいわけではない。努力し続けられる人を見つけたいというのが試験の心ですから、自分がそういう方向に進めるのかどうか考えてみるのは悪くないことですね。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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