2015.08.25 08:19

 昔、小説を書いていたころ(つねに何かしら書いてはいるのですが)何人か仲間がいました。そういうものですね。道場で将棋を指しているころは、将棋の仲間がいた。飲み歩いてばかりいたころは飲み歩く仲間がいた。
 するとこういう先輩がいました。いまは忙しくてなかなか書く時間がない。けれども構想だけは壮大なものができている。いつか時間ができたら作品に昇華する。その人はいつもいつも同じことを話していました。そして私が知る限りにおいてーー何十年も前に交流はなくなってしまいましたがーーついに何も書きませんでした。
 
 書くつもりだった人ではあっても書く人ではなかった。これはちょっと考えておかなければならないことだと思いますよ。
 いつか掃除しようと思っている人は、要するに掃除をしていない人ですね。いつか猛練習しようと思っている人も、猛練習していない人です。いつか働こうと考えている人は働かない人で、いつか勉強しようと考えている人はいまは勉強していない人。
 いつか勉強しようぐらいのこと・・・それこそ誰だって考えますよ。それだけなら偉くも何ともない。考えているだけですから。
 
 人間というのは、していることがその人すべてです。考えているだけではその人ではない。逆のケースを想像すればわかりやすいでしょう。
 大金が落ちていたとしますね。ネコババしようかなとちょっとだけ考えた。でも結局のところ交番に届けたとすれば、その人の定義は「盗もうと考えた人」ではなく「大金を交番に届けた人」ということになります。考えたことは実行に移していない限り、その人ではありません。人間はいろいろ突拍子もないことを思いつきますからね。それがぜんぶ個人の定義になったら収拾がつかなくなる。
 
 していないことはその人ではない。努力しなければと考えても、努力していない人は努力家とは呼べません。
 ちょっと厳しいようですが、わかりやすい定義ではありますよ。いつか痩せよう、いつかタバコをやめよう、いつか大金を稼いでやろう、いつか楽器を弾けるようになろう、いつか数学を得意科目にしよう、いつかやさしい人間になろう・・・いくら考えてもその人ではない。
 自分の場合、こうして日々ブログを書いています。書いているから「(人さまを)励ましていますね」と言われます。思っているだけではない。
 
 あなたが何かに到達したいと思っていたとしても、いま現在それをなさっていなければ到底到達できない可能性があります。到達するためにはあなたは行為者にならないといけない。それもいますぐにです。大丈夫ですね?
 
 
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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