2014.12.28 06:50

 先日、朝刊に外国版の「どっきりカメラ」(?)みたいな番組が大変面白いと紹介されていたので久しぶりに予約して見てみました。寿司歴何十年の一流の職人さんが海外の寿司店で身分を隠して修業します。それがメチャクチャな寿司屋さんで、包丁なんかも全然切れないものを平気で使っている。現地の方は「おいしい」と食べていらっしゃったので、それなりの味ではあるのでしょう。しかし、「寿司」とはかけ離れたものを出していました。
 教えている方はまさか凄腕の寿司職人だとは思っていない。職人さんに向かってそんなやり方ではだめだと叱ったりします。
 
 やり取りが面白かったのですが、とにかく修業を終える。
 そのあと別のイベントで覆面をした日本人の寿司職人が登場し寿司を握ります。それはもう華麗に、繊細に、美しく、おいしく、すばやく作る。お店の方もすごいすごいと大絶賛していました。ところが最後の最後に覆面をとるとじつはさっきまで修業していたおじさんと同一人物だった・・・という落ちがつきます。
 番組を見ていて感じたのですが、やっぱり作法というものはすごく大切ですね。そのことをいちばん痛感しました。
 
 職人さんが包丁を丁寧に研ぐシーンがありました。あちらの方は包丁なんか簡単な道具で時間をかけずに適当に研げばいいと言っていました。そうではないのですね。職人さんは道具の包丁をーー見ていて気持ちがいいぐらいーー丁寧に丁寧に研いでいました。
 また包丁の持ち方なども違いがありました。要するに早く切れればそれでいいと考えて乱暴に切るか、食材を活かすべくつぶさないように切るかの違いです。何もかもがそんな感じで、あちらの考え方と日本式の考え方が大きな対照を示していました。
 
 柔道や相撲なんかでも同じだと思いますが、「自分は喧嘩が強いから」的な発想でその世界に入ってもどうなるものでもないですね。相撲の場合それこそ瞬発力の勝負ですからものすごく力が強ければ何とかなりそうにも感じるのですが、ただの巨漢の力自慢の人間が稽古もせずに大関や横綱になった・・・という話は聞いたことがありません。やはりそれなりに長い修業期間が必要になってくる。
 小中高校生の方は、それなら勉強はどうなのだろうと思いませんか。
 
 まず道具。筆記具や消しゴム、定規、コンパスなんかがきちんと整えられているでしょうか。プリント類は整理されていますか。実際の取り組み方もそう。各教科別にノートは用意されていますか。何でもかんでもテキストに書きこんでいませんか。国語のノートを横書きで書いたり計算式をやたらと省略したりしていませんね。
 さらに練習はどこに「書いて」いるでしょう。英単語や漢字を見ているだけだったり、英文を声を出さないまま読んだことにしていたりする人もいませんか。何をやるかのまえにどのように向かうかという作法こそ大切です。ときどき作法通りにやれているかどうか、正直に見直してみるといいと思います。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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