2014.10.27 08:13

 クリーム(バンド名)のジャック・ブルースが亡くなったそうですね。まあ、そういう年齢と言えばそういう年齢なのか。ゲーリー・ムーアも亡くなりましたからBBM(どなたもご存知ない?)の3人のうち2人が亡くなってしまった。最年長のジンジャー・ベイカーだけが健在であるというのもある意味皮肉かもしれません。
 1994年にBBMがデビューしたときのジャック・ブルースのインタビューは鼻息荒かったですよ。前年にアルバムを出したカヴァデール/ペイジの存在に触れて「一緒にしないでくれ」とまで言っていました。
 
 すごい意気込みではありましたが、売れなかったみたいですね。音はまるでクリームそのものでした。1994年にクリームが出てきた感じ。
 ジャック・ブルースというミュージシャンはある時期本当に好きでした。1980年代の後半、深夜のテレビ番組で偶然ソロ・コンサートの様子を目撃して楽曲の素晴らしさに感動しました。厳密に言ってロックの範疇からはずれたような曲が多いわけですよ。ジャズやソウル・ミュージック、あるいはファンクみたいな曲を演奏している。ご本人に訊けば「ぜんぶブルーズだ」とおっしゃるでしょうけどね。
 
 いい曲がたくさんあるもんだなーと感心して当時手に入るかぎりのソロアルバム(再発されたものばかりでした)を購入しました。ジャズっぽい名曲をロックの解釈で演奏している感覚が斬新だったのです。
 ある意味でCHARさんに似ているかもしれません。演奏も風貌もロックの王道を行く感じですが、楽曲的には他のジャンルの要素が色濃く出ている。いつだったかジャック・ブルースとCHARさんとサイモン・カークの武道館公演が中止になったことがありますが、あれは残念でした。当然行くつもりだったのですが。
 
 同じクリーム出身でありながら、エリック・クラプトンとジャック・ブルースの世間的評価にこれほどまでの差がついてしまったのはどうしてなのだろうと考えてみたことがあります。ジャック・ブルースは深刻なドラッグ中毒だったときがあるみたいですが、それはクラプトンも同じです。楽曲はまったく問題ないですし(私はむしろジャック・ブルースの作った曲のほうが好きです)、ステージも文句なしにかっこいい(わざわざ名古屋のライブハウスまで見に行ったこともありました)。それなのに天と地ぐらいの差が開いた。
 
 要するにあれですね。クラプトンは一介のギタリストからスタートしていつのまにか文化人になっているわけです(悪い意味ではありません)。最近のストーンズなんかもそうですね。各界の名士が称える存在になった。ところがジャック・ブルースはいつまでたってもロッカーなのです。しかもダークなイメージがある。いまさらそんなことを言う必要もないのにわざわざ「ツェッペリンはクズだ」と発言したのは50代になってからでした。チープでもパンクでもない。しかしダークなのです。
 そこがいいんだな。じつは私もちょっとそういう人間でありたいと思っています。ダークでいたい。残念ですよ。
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この記事へのコメント

  • 1, よしきさん 2014.10.27 23:29
    BBM、白い翼のジンジャー・ベイカーが渋い。音も渋くて心地いい。
    「白日夢」という邦題がとても気に入っていました。
    名古屋のライヴですか、いってみたかったな。
    ジャック・ブルースの歌声も好きでした。
    訃報に接し、両腕がぐっと重くなり、静かに胸が締め付けられました。
    しばらくこの感情に浸ります。





  • 2, 長野先生さん 2014.10.27 23:59
    コメントをいただいた方

     こんばんは。
     そうなのですか・・・貴重な情報をありがとうございます。そういう「裏表」があるようでは所詮だめですね。あちらはうまくやっていらっしゃる気持ちなのかもしれませんが。
     あ、そうそう、大変けっこうなものを・・・ありがとうございました。
  • 3, 長野先生さん 2014.10.28 00:04
    よしきさま

     こんばんは。
     「白日夢」というタイトルは確かによかったですね。アルバムジャケットも意外性があって素敵でした。しかし・・・よくご存知ですね。BBMはけっこうご存知ない方が多いですよ。
  • 4, Itabashi。さん 2014.11.01 21:46
    エリック・クラプトン、あんま好きじゃないんですよ、自分。スティーヴィー・レイボーンの方が全然好きです。ゲイリー・ムーアは、本当に惜しい人でした。「Still got the bules」が好きで、今でも聴くと目頭が熱くなります。
    クラプトンは、ブルースを使ったポップ曲を作るのが上手いんだな、と個人的に思ってます。万人が万人、「いい曲だな」と感じるものを作る能力がすごいな、と。
    あと、アル中/薬中を経ても死なない運の良さがすごいですね。レイヴォーンは、本当に彗星のように輝いて、あっという間に燃え尽きてしまったような。気になった時には、すでに亡くなっていて残念でした。
  • 5, 長野先生さん 2014.11.02 06:44
    Itabashiさま

     こんばんは。
     文化人になっちゃうというところがなー。何のためにロックでスタートしたんだよという気持ちがあるんだ。カウンター・カルチャーだったのに。
     まあ、個人の自由だけどね。自分はリッチー・ブラックモアみたいに徹底的にダークな人間が好きだな。

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35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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