2014.03.28 10:43

 私たちが身体を強く意識するのはだいたいが不調を通してです。頭が痛い、歯が痛い、肩が凝る、目がかすむ・・・今年、花粉症の症状がほとんど出なくなって(とはいえいままでに3回だけ薬を飲みました)こうしたことをしょっちゅう考えます。
 毎年毎年、この季節は鼻をぐずぐずいわせて同じ症状の方に会うたびに「今日は花粉がすごいですねー」と嘆いてきました。つまり不調を通じて身体のことを常に考えていたわけです。
 
 今年、鼻がぐずぐすしないことを人さまにわざわざ吹聴しないまでも日々「調子がいいなあ」と強く意識しているかと言えばそんなことはまったくありません。ほとんど忘れているというのが正直な感想です。鼻がぐずぐすいわないこと=快調であることを半ば当然だと思っています。統計的に言えば当然ではないのに当然だと思っている。
 そのあたりに何かありますね。見失ってしまう何かが。きっちり見えているかどうかでずいぶん違ってくるでしょう。
 
 大雪が降ると大変だと嘆く。風が強い雨の日は傘もさせないと文句を言う。酷暑の日は日本も亜熱帯になってしまったのではないかと不安がり、冬の厳しい寒さにさらされてどうにかしてほしいと弱音を吐く。誰しもそういう要素はあると思います。
 で、春が来て暖かくなる。ずいぶん助かっているわけですが、冬を呪った回数ほどは春を賞賛しない。こういうのはお子さんを叱った回数ほどは褒めないのとどこか似ている心理ではないかという気がします。せめて叱った回数と褒めた回数が釣り合うといいのですが。できれば褒めた回数が多いほうが望ましい。褒めてばかりというのがいちばんいいとも思います。
 
 あたりまえのことこそが褒める部分なのですよ。暖かいことを褒めるべきであるのと同じように元気であることを褒めるべきだと思います。鼻がぐずぐずしないことを感謝すべきであるのと同じように食事をとってくれることを感謝するべきだと思います。
 自宅のまえが公園で、ときどきプロのコーチみたいな方(?)が子どもたちにサッカーを教えています。見ていると子どもの動作を見てしょっちゅう「そう! そう!」と褒めています。「そう! いまのいいよ」「そう! それでいい」「そう! ナイス」・・・で、ちょっとまずかったときは改めてお手本を示し、またすぐに「そう! すごくよくなった」と続きます。
 
 子どもたちは「そう!」と認められるのがうれしくていきいきとボールを追いかけている。認めてもらえるのは褒められるのと同じことです。考えてみればサッカーをするうえでは当然の動きなのでしょう。でも「そう!」のひと言が彼らを幸福な気持ちに、自分はやれるのだという気分にさせています。
 すべて同じだと思いますよ。もっと褒める。あたりまえのことでも「そう! よく起きた」「そう! よく食べた」「そう! 今日もよく学校から帰ってきた」と褒めるぐらいでちょうどいいのではないか。そんな風に感じます。
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この記事へのコメント

  • 1, 幻花さん 2014.03.28 20:38
    初コメントです。こんばんは。
    当たり前のことが当たり前にできるのが一番立派だと卒業式の時、担任の先生がおっしゃいました。本当にそうだと思います。
  • 2, manimaniさん 2014.03.28 20:55
    そう!そう!
    息子がまだ幼かった頃はよく褒めていました。でも最近は?
    先生のブログを拝読して大反省です。
    あたりまえのことこそ褒めるべきだし大切に思わなくてはいけませんね。
    気付かせて下さった先生に感謝致します!
  • 3, 長野先生さん 2014.03.28 23:26
    幻花さま

     こんばんは。
     先生のおっしゃるとおりですね。あたりまえのことをあたりまえにしてくださる人を社会全体がもっともっと認めてあげるべきではないでしょうか。
  • 4, 長野先生さん 2014.03.28 23:29
    manimaniさま

     こんばんは。
     健康と同じで当然みたいな気分になるのですね。でも、お子さんが「元気に」生きてくださるのはありがたいことだと思いますよ。お礼の意味もこめて褒めてあげてください。
     と同時にご自身のことも。心から褒めてあげてください。

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