2013.09.28 12:59

 東京の中学生はちょっと疲れすぎているのではないかなあと感じるときがあります。朝早く起きて学校に行く。ときには部活の朝連がある。何時間も何教科も授業を受ける。放課後はまた部活の練習。かなりハードに身体を酷使する場合もあるでしょう。そして宿題。
 そのあとでやっと塾に来る。授業を受けはじめるとついこっくりこっくりしてしまう。もちろん毎回寝るわけではありません。しかし、ついつい・・・眠ってしまう。疲れているのでしょう。見ていると突然がくっとなります。
 
 つい最近もそういう場面を見た。真面目な生徒です。ノートをとっている最中にがくんとなった。隣にいた友だちがびっくりして「寝ちゃだめだよ」と言った。その生徒自身、意識を失ったことに驚いたらしく、苦笑しながら再度ノートをとりはじめました。
 そういう感じで突然意識を失う子がたくさんいます。で、また突然意識を取りもどす。悪気はないのです。悪気はまったくないのに身体が言うことをきかない。やる気の問題ではないように感じます。
 
 しかし、そこまで疲れているということに対してはちょっと考えなければいけないですね。と言うのは、寝ない生徒は絶対に寝ない。余力が残っているのです。残っているのではなく残していると表現するべきなのでしょう。優先順位みたいなものがあり、放課後塾に来るとどれぐらいエネルギーを使うかということまで(無意識のうちに)逆算して生活を構築している。それぞれ気力も体力も違いますから、だれかの真似をしてもうまくいかないこともあります。個々人で考えなければいけない。
 
 じつは私は昨晩あまり寝ていません。家内がいわゆる「ブラック企業」のテレビを見ていました。それを何となくながめていた。そのあとで読みたい本があり、4時ぐらいまで読んでいました。結局、4時間ぐらいしか寝ていない。授業中は座りませんから、問題を解いてもらっているときにうっかりうつらうつらすることはないでしょう。しかし、椅子に座ってほかのことをやっているときはーー波状攻撃のようにーー著しく能率の悪い瞬間があると思います。仮に私が中学生であれば、今日は少しだけ寝てしまうでしょう。
 
 そのあたり、生活の質の向上のために何ができるかということですね。そちらの作戦のほうが細かい勉強方法云々より大切ではないかと思います。頭のいい悪いではないのですよ。きちんと塾の授業、通信の課題、学校以外の勉強に向かえるだけの気力と体力を残しているかどうかの違いなのです。
 もし、そんな余力ないよというのであればとくに受験生の方は何か間引いて勉強に対する気力体力を復活させないといけません。それができなければ実行しているライバルに勝てる道理がないからです。
 
 これは人間として立派かどうかなどということとは関係ありません。私が仮にボランティア活動に日々忙殺されているとして、それはりっぱな行為ではあるでしょう。ただそちらがあまりにも忙しいので仕事中によく寝ているということになると・・・会社に置いておいてもらえないですよ。いくら「人間として」立派なことをしていても、方向性がちょっと違っているからです。中学生が委員会とか部活とかを一生懸命やるのは確かに立派なことだと私は思っています。ただしバランスの問題は残ります。そこは意識してくださるといいですね。
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この記事へのコメント

  • 1, 長野先生さん 2013.09.30 14:20
    コメントをいただいた方

     こんにちは。
     何か問題が生じて親子で話し合ったりできるのが子育ての醍醐味です。うちの子もあれこれ問題を起こしていたころはーー当時は困ったりしましたがーー楽しかった。
     手がかからなくなって、いまはつまらないと言えば本当につまらない。「これ」もまた幸せのなかでの出来事なのだとつねに考えられるといいと思います。

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35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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