2013.06.20 13:12

 先日血圧のクリニックに行ったとき、お医者さんからこう言われました。ちなみにその先生は見るからにりっぱな方で、私はもう20年以上その先生に診てもらっています。診察が大変丁寧なのです。1人1人の患者に多すぎるぐらい時間をかけ、的確なアドヴァイスをされます。シロウトにもわかりやすい言葉で丁寧に説明してくださいます。
 その先生がこうおっしゃった。中高年になるといろいろ具合いの悪いところが出てくる人が多い。気をつけるべきことは1つだと思ってください。

 1つだけなら守れそうですね。体重を増やすなと言われました。いま私の体調がいいのは中高年であるけれども太っていないからだ。このまま健康のために体重だけはしっかり管理するように・・・と言われました。
 お酒を控えろとかあれを食べるなとか週に何時間運動をしなさいとか、いろいろあると思うのですが、ずばり「体重管理のみ」せよと言う。感心しました。そう言い切ってしまえるところが名医なのでしょう。

 ある神秘主義の本を読んでいたら悟るためのいろいろな技法ーー座禅とか瞑想とかありますねーーについて述べられていたのですが、要するにすべての技法は自分自身を外から見つめるためのものであるということが書かれていました。
 観照という用語が使われていたのかな。それだけが目的で、技法はじつはどうでもいいとも書いてあった。クリニックで先生のお話を聞きながらふと似ているなと考えました。

 勉強でもただ1つだけということであれば、とにかく授業をしっかり受けることに尽きます。学校でも塾でも、授業そのものを真剣に受ける。わからなくても宿題をやっていなくても、あるいはつまらなくても、とにかく真剣に受ける。そういうクセをつけることです。
 ときどきあの授業は・・・と周囲のせいで授業が面白くないと主張する方がいますが、そういう気持ちそのものがすでに危険なのです。授業を「場合によっては」真剣に受けなくてもいいと考える隙が、少しずつ人間をむしばんでいくのです。

 よく留学生の方が中学時代は日本語にさんざん苦労されながらも、結果的に非常に難しい大学に大量に合格されたりしていますね。真剣味の違いが露骨に出てしまっているのです。言葉がわからない。わからないからどの授業でも真剣に聞かなければならない。よくわからないところは先生に質問するでしょうし、復習だってしなければとても周囲の日本人にはかなわない。
 そうやって真剣に授業を受けるクセがつくのですね。もちろん寝たりしませんよ。外国の授業で寝ていたら、あっという間に置いていかれますから。

 授業を真剣に受ける。その1点です。1つだけということであればそういうことです。心がけてみてください。
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この記事へのコメント

  • 1, かぐやさん 2013.06.21 17:38
    長野先生、4周年おめでとうございます。
    読者のみなさまと同様、私も毎回ブログを開けるとまずランキングをクリックしています。

    授業を真剣に受けることの大切さは、先日の保護者会でもご担当の先生がお話しされていましたね。板書だけに時間を使ってはだめという内容でした。へんなところで途切れているノートを家で読み返してもわからないでしょう?と。
    おっしゃるとおりだと思います。きれいに板書を書き写すよりも、先生の目を見て話を聴くことに集中する。学校でも塾でも社会人になっても同じ「基本の姿勢」だと思います。
    また、自分はこの授業で必ずこれを学ぶんだという「決意」が必要なのでしょうね。
  • 2, 長野先生さん 2013.06.21 17:45
    かぐやさま

     こんにちは。
     どうもありがとうございます。真剣に受ける気持ちは本当に大切ですね。授業だけでなく、何ごとも上達したいものは「真剣に」「楽しんで」やらないとだめだと思っています。まあ彼らはまだ中学生なので、だんだんわかってくださればいいのですが。
  • 3, ゆりママですさん 2013.07.03 02:29
     受講する側から、ただ一つということであれば、「ここは学校ではない。私が普通に授業をして君たちにスゴイと思われなければ、今ここにきて学習する意味はない」
     最初の授業で、先生からのこの言葉でかつての私の予備校生活が始まりました。
     こどもたちの塾予備校に望むものは、唯一これに尽きます。
  • 4, 長野先生さん 2013.07.03 12:43
    ゆりママですさま

     こんにちは。
     そこまで言い切ってしまえる先生との出会いは大きいですね。やはり学校との違いは感じさせたいといつも考えています。学校が悪いという意味ではもちろんないですよ。ちょっとした違い、でも忘れられないもの・・・といったところでしょうか。

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35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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