2011.09.19 13:22

 私は相当活字を読む方だと思うのですが、ここ何年も小説(とくに純文学関係)はまったく読んでいません。入試問題で見るだけです。読んでいるのはおもに神秘主義の書籍だとか哲学書、宗教書、自己啓発書の類です。興味を持った人物の随筆(エッセイ)はときどき買って読むことがあります。あとは音楽と将棋の本でしょうか。とにかく小説というジャンルはまったく読みませんし、そのことで苦痛を感じることもありません。

 以前は自分で書いていたので、参考にするという意味で昔の人の作品を読んでいました。しかし半世紀生きてきて、私は人間というものはとくに「純文学」を読まなくても生きられるものだということを発見したような気がします。一般的に純文学作品が売れないと言われていますが、社会全体が高齢化してきているのと関係があるのではないでしょうか。ある程度歳をとった一般の方で、若い作家の純文学作品を次から次へと読んでいるケースは珍しいと思います。

 そういう意味でーー例外はあるでしょうがーー純文学は圧倒的に若い方向けですね。時代小説や恋愛小説、推理小説などは年代を超えて読まれるので、小説そのものが完全に衰退するということはないと思います。ただ純文学一本やりで一生書き続けるのは難しいかもしれません。
 そもそも私自身純文学系の作品を書いていたのですが、自分がまったく読まないものを書く意味があるのだろうかという疑問は、つねにつきまとっていました。

 私が非常に尊敬するある作家は、小説と詩のあいだにはまだだれにも掘られていない豊かな鉱脈があるということを繰り返し書かれていました。私はむしろ随筆(エッセイ)と小説のあいだにそういう鉱脈が横たわっているような気がします。安易に私小説という形をとることなく、あくまでも自身の実生活ーーそれがどういう生活であってもーーに基づいたフィクションを書いたら、案外他人に面白がられるものかもしれません。

 
Tags :
中学生
高校受験
ソーシャルブックマーク:

この記事へのコメント

印は入力必須項目です。
※ログインしていると自動的に名前が挿入されます。

名前
URL
Mail
コメント
画像

画像認証 :

※表示されている数字を半角で入力してください。

 

トラックバックURL

トラックバックURL
【トラックバックにつきまして 】
Z会ブログでは、トラックバックにスパム対策を講じております。
Z会ブログの記事へトラックバックを送信する際には、トラックバック元の記事の本文中に、トラックバック送信先の記事の「ページURL」を記載してください。「ページURL」が含まれていないトラックバックは受け付けできません。
なお、一部のブログやサービスからのトラックバックは受け付けできない場合がありますので、あらかじめご了承ください。

プロフィール

プロフィール画像
長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

カレンダー

<<   2019年10月   >>
    01 02 03 04 05
06 07 08 09 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

新着記事

月別アーカイブ