2011.03.04 14:23

 インターネットで将棋を指すときに、対戦相手の戦歴がわかるようになっています。私ももうまる十年以上指しているので何千局かになっていますが、なかには何万局というすごい方もいます。けっこういますよ。三万何千勝、四万何千敗みたいな感じですね。
 将棋は負けたくて指すものではありません。弱くなりたくて指すものでもない。皆さん、勝とう、上達しようと考えて指しているに決まっています。

 ですが、実際何万局も指している方たちの実力はどうかというと、なかなか段に上がれていません。級位者が多いですね。もちろん例外はありますが、高段者はそんなにやみくもに指していません。一局一局を大切に考えているのでしょう。
 何万局指しても必ずしも上達するわけではないという事実。じつは国語という科目もそうなのです。できる生徒と解いた長文問題の量とは比例しません。

 ですから、ものすごい量の問題集をやらされているのに延々と読解力がつかない小中学生もいます。もちろん自分の生徒にはいませんよ。そんなには解かせないように心がけていますから。ただ自分も二十代三十代のころはよくわからず、やらせればやらせるほどできるようになると勘違いしていた時期がありました。とくに個別指導の子にはたくさんの宿題を出していました。

 量を増やすことで質が低下してしまうわけですが、質の低下の第一原因はうんざりしてしまうことですね。満腹状態のところにご馳走なのだからもっと食べろと強要しているのと同じです。次に雑にやるクセがついてしまう。じっくり読んでいたら終わりませんから、傍線部の周辺は丁寧に読んでも関係ない部分は読みとばすようになります。そういう姿勢が固定化してくると、書いてあることの「筋」はわかっても気づきみたいなものがまるで起きなくなる。どんなに美しい表現もまだるっこしくて心に響いてこないのです。

 文章は生き物ですから、死物として扱えば取り逃がすことがたくさん出てきます。作者がある意味でのりのり(死語?)状態で書いているものについては、こちらもできるだけのりのり状態で読まなければ微妙にリズムが伝わらないのは当然でしょう。だからいやいや問題集をやるより読書の方がよほど効果的だったりするのです。問題を解くときの自分の気持ちを冷静に観察してください。仮にうんざりしているのであれば、そこで止めた方が賢明です。
 

 
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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