2011.02.22 13:41

 たまには勉強の話を書きましょう。先日、ある生徒から「読解力をつけるにはどうしたらよいのですか」という手紙をいただきました。教室で直接話すことも可能なのにわざわざ手紙というところがたいしたもので、こういう人は何も心配はいらないのですが、私もいちおう返事を書きました。直接呼んだりしないところがいいところです。

 あなたは映画やドラマを見て勇敢な気持ちになったりロマンチックな気分になったりしたことがありますね。また、勢いのいい音楽を聴いて高揚した経験もあるでしょう。戦場の兵士の士気を高めるために私の好きないわゆるヘヴィ・メタル・ミュージックを戦闘中大音量で流しているという雑誌の記事を読んで、そういう利用法は何だかなあ・・・と複雑な気持ちになりましたが、いずれにせよ外部からの影響で私たちの感情は変化します。

 しかし、よく考えてみると、そうした映画や音楽はある種の触媒であって、喜びだとか勢いだとかはもともとあなたのなかにあったものです。音楽そのものに何かが含まれているわけではありません。ですから同じ音楽を聴いてもすごく興奮する人と何も感じない人が出てくるのです。
 外部の出来事はぜんぶきっかけにすぎません。

 このことが本当にわかってくると、私たちは次第に喜びや勢いを自由に自身から取り出すことができるようになります。もともと備わっていたものなのですから当然ですね。あなたはなぜそんなに幸せそうなのですか? と質問され「私自身のなかに幸せがあるからです」と答えられるようになります。外的な要素はあまり関係ありません。

 文章を読むときにそもそもうんざりしているという状態、それがいけないと思いませんか。その状態では何をやってもうまくいかない。うんざりしながらボールを追いかけ、うんざりしながら蹴っているサッカー選手を想像してみてください。
 はじめに「面白そうだ」「何が書いてあるのだろう」「一つ文章を読めば一つ賢くなれるぞ」「はっとするような表現がいくつあるか数えてやろう」・・・そういう感情を湧き立たせてください。極端な話、それだけで十分です。

 面白がれないことは得意にはなりません。生きてきて面白いことはたくさんあったはずです。ということは面白がり方は知っていますね。そのスイッチを入れられるのは、ほかならぬあなただけなのだということを忘れないようにしてください。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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