2010.12.23 09:50

 こういうことがありますね。たとえばダリの絵をはじめて見てびっくりした。これは面白いということで画集を買ってきました。毎日毎日見ているうちに飽きてくる。退屈になる。そのうちどこかでダリの絵を見かけても(ああ、これか)ぐらいにしか思わない。それどころかときには「わざとらしくてうんざりだよね」などと話したりする。
 この場合、その「うんざり」はダリの絵の特質なのでしょうか?

 また、こういうこともあります。若いときーー何でもいいのですが、自分の場合どうしてもヘヴィ・メタル系になってしまいますーー興奮してAC/DCを聴いていた。アンガスはリフ作りの天才だななどと周囲に話していた。それがいま聴くとたいして興奮しないどころかワンパターンでぜんぶ同じじゃないかぐらいに思う。「若いときはいいと思ったけど、いま聴くとうんざりだな」と感想を漏らしたりする。
 この場合もその「うんざり」はもともとAC/DCの曲に備わっていた特質なのでしょうか?

 あなたの方が変化したのですね。人間が変わった。成長ということでしょうから、もちろん悪いことではないですよ。ただ自覚しておいた方がいいかもしれません。
 対象が人間の場合は?
 私は昔からーーまあ、本気でおっしゃっているわけではないということはわかっていますがーー「あの子にはもううんざりなんです」というご相談を受けるときがあります。「親のいやがるようなことばかりして…ほとほと呆れ果ててしまいました」

 はじめから「うんざり」という特質を持った生徒など一人も見たことがありません。もちろんご相談を受けたお子さんも私には全然「うんざり」ではない。
 私自身、自分の息子を「うんざり」と感じたことは一度もありません。私の息子に対する感情はつねに「大好き」です。彼が優れているからではないですよ。彼が彼らしいままで成長してくれているからです。ただし「好き」というスイッチは、私が意識して押し続けているかもしれません。
 このあたりのことはいろいろ考えてみる価値があるような気がします。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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