2010.10.01 15:20

 読解力がないので・・・と言いながら、修行僧みたいな顔をしてひたすら問題を解いたりしている人がいますが、根本的な問題として読んでいて楽しいという精神状態でなければ頭に入ってこないものです、文章は。
 まして(どうしてこんなことやらなくちゃいけないんだ!)と憎しみをこめて読んでいるようでは、文章の方だって(そんなにいやがられている相手にわかられてたまるものか)といちばん大切な部分はなかなか理解できないようにしむけてくるものです。

 結局生きているのですよ、文章も。人間が書いたものですからね。書いた人は自分ではそれなりにいいことを書いていると思っています。こういうところに目をつけられるのは自分ならではだよなあと。読んでくれる人はきっとこの仕掛けに気づいてくれるはずだとか、わざとまわりくどい表現をしてちょっと困らせてやろうとか、あれこれ読み手と一緒に楽しもうと工夫をしている。文字や文章に生命を吹きこんでいるのです。
 ところが、読む方はいやでいやでたまらない。こんなつまらない文章を読まされて・・・とむくれながら大慌てで読み飛ばす。仕掛けに気づくも何もあったものではありません。

 読んでいる自分の心理状態に注目してください。わかりやすく言うと、いま私は楽しんでいるか、余裕を持って丁寧に文字を追っているか、新しいことを知ってわくわくしているか・・・ということですね。こうした気持ちで読むものだけが実になると考えてください。いやでいやでたまらないのであれば中断した方がいいと思います。
 はじめは読むものは何でもいいのです。ちらしだっていいぐらいです。私はけっこうちらし類を熟読しますが、妙なことが書いてあったりして面白いものです。

 小説やエッセーは好きなものだけを読めばいいですね。スポーツ選手やミュージシャンのエッセイでも構いません。オシャレな言葉がぽんぽん出てきますが、実際はゴーストライターの方が書いていたりします。ご本人の話に基づいて書く専門の人がいるのですよ。
 評論は書籍を買うのは大変なので、入試問題を読むだけでいいでしょう。解かなくていいですから、数々の仕掛けを筆者と一緒に味わってください。
 ほらほら、そんな風に眉根にしわを寄せないで。好奇心を持って読みましょう。
Tags :
幼児・小学生
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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