2010.06.22 13:15

 私たちはしばしば○○のせいで自分は不幸になった、原因は○○にある・・・と不満をもらしがちですが、本当にそうなのでしょうか。学校が悪い、親が悪い、先生が悪い、友だちが悪い、パートナーが悪い、体調がよくないことが悪い、お金がないことが悪いといくらでも理由は出てきそうですが、とんでもなく深刻なケースはともかくとして、たいていのことであれば私たち自身の気持ちの持ち方次第で何とかなっていくものです。
 そうでなければ、場合によっては一生自分の人生を他者に支配されていることになります。何しろうまくいかない原因は自分にではなく、○○にあるのですから。そんな一生でもいいのですか?

 昔、陸軍で偉かったという祖父から、戦場でさえどう振る舞うかの選択権は自分にあるというような話を聞かされたことがあります。私自身が幼かったのでよく意味がわからなかったのですが、戦傷を負った祖父は戦争のせいで自分は不幸だったとは考えていませんでした。一つの状況の中でいい方向にも悪い方向にも「自分の意志」で動けるのだということを伝えたかったのではないかと思います。祖父が亡くなったあと部下だった人から「捕虜に対してあんなに優しい指揮官はいなかった」という話を聞き、私はなるほどそのへんのことを言いたかったのかもしれないなと思いました。

 人生の選択権を自分の手に取り戻してください。ただしこういうことは上品にやらないといけません。下品にがつがつやること自体が自信のなさを表しています。それでは運が味方してくれません。
 学校が悪いなら学校とうまくいっている人を研究してみてください。全員がうまくいっていない学校なんてあるわけがありません。親や先生が悪いのであれば、一歩進んで自分は親や先生とどういう関係を築きたいのかよく考えてみてください。真剣に考えれば相手がなぜこちらを叱るのかわかってくるはずです。直すべきことは直したうえで、良好な関係を保てるように彼らに敬意を持って相談してみるといいでしょう。生理的にいや? それなら原因はやはりあなたの方にあるじゃないですか。なぜいやなのか自分を見つめるといいですね。

 友だちやパートナーであっても他者をあなたが支配することはできません。またあなたを支配させてもいけません。きちんとした個として向き合う。すべてが同じになるわけがありませんし、ことさらに対立する必要もありません。また「絶対にうまくいかせなければならない」という信仰(?)を持つのも不自然と言えば不自然です。あなたはあなたのペースで成長すべきであり、相手も相手のペースで成長する権利を持つからです。
 無常と言いますが、変化しないものはないですね。その中で自分がうまくいかない原因だけは不変であるなどと妙なことを考えないようにしましょう。ここからですよ、人生は。
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幼児・小学生
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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