2009.10.01 14:00

「おさえ」として考えている学校があるのですが、あまり偏差値の低い学校名を子どもに言ってモチベーションが下がるのを心配しています。おさえとして受ける学校は直前まで言わないものなのでしょうか?

 ある私立中学(高校)の先生から直接うかがった話です。合格の手続きのときに泣いている子がいる。ときにはお母さままで泣いていたりする。入学式のときでさえ泣き出す子がいる。一人が泣くと他の子もつられて泣き出すので困ってしまう。
 すべて第一志望校に受からなかったので泣いているそうです。この学校がそこまでいやなのかなと心配になると苦笑されていました。その子が入ってきたということは別の誰かを落としているわけで、そんなにいやいや入って来られてもどう対処したらいいのか困惑してしまうというお話でした。

 運悪く「おさえ」と考えていた私立中学に進学してしまったもののご本人もご家庭も愛着が持てなくて・・・というご相談を何度も受けたことがありますが、そうかと言って一般に私立中学から高校受験をするのは非常に難しいので、結局六年間我慢しなければいけないということもありえます。 
 あまりにも不本意な「おさえ」を用意しなければならないのであれば、あえて公立中学校に進んで高校受験で頑張るという手もあります。それが可能であれば学校をしぼりこんでいくことが出来ます。

 そもそも「おさえ」という用語自体、あまりいい響きではありません。出来ればあくまでも「志望校」という用語を使ってあげてください。第一志望校、第二志望校、第三志望校・・・塾の先生も便宜上「すべりどめ」だとか「おさえの学校」だとかという用語を使われますが、ご自宅では「どこの志望校も全力で突破する心構えで、結果的にどこにご縁があってもあくまでも『選んだ』学校なのだから、堂々と胸を張って通いましょう」と言ってあげてください。
 ときどき激励の意味で保護者の方がおさえの学校を「あんな学校しか受からなかったら恥ずかしいぞ」などとお子さんに伝えてしまうケースがありますが、避けられた方がよいのではないかと思います。
 
 最近の私立中堅校はじつにいろいろな工夫をしています。制服を変えたり男女共学にしたり数学の授業だけは毎日実施したり(すばらしい工夫だと私は思いました)実験設備を充実させたり英語だけで英語の授業を進めたり・・・それほど偏差値は高くないもののいい中学(高校)はいくつも出てきました。
 やはり最低限親子で気に入る要素のある中学(高校)だけを受けたいものだと思います。ときどき塾の勧めるままに一度も見に行ったことのない学校を受験されるケースなども聞きますが、それは厳密に言えば対象の学校に対しても失礼であり、万が一進学なさることになったらいろいろと問題が出てくるのではないかと思います。

 仮に第一志望校でなくても、私が道を作る。この中学高校を代表して私が大学入試では結果を出す。だから校長先生も担任の先生も先輩も後輩も、みんなで期待していてください・・・そんな気持ちで通えれば、いわゆる一流校で何となく埋もれてしまうよりはるかに充実した中学高校生活を送れるはずです。
 明るくいきましょう。
Tags :
幼児・小学生
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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