2009.09.27 11:18

 テニスの杉山選手が引退されるそうですね。杉山選手については印象に残る話があります。プロに転向されるとき後援会の方が「せめて高校だけは卒業したら」とアドヴァイスをされたら、ご本人が「そんな気持ちではプロでは通用しません」ときっぱりおっしゃったとかで、まだ遊びたい盛りの高校生なのにすごい覚悟だなと思ったものです(その後、通信制で高校卒業の資格もとられていると思います。なおさら立派です)。
 どんな職業(趣味でさえそうかもしれません)でも本気でやろうと決めたら他のことに時間を割くのは難しいということなのでしょう。

 以前、中高一貫生を教えているときのことですが、ものすごく優秀な男の子(中学三年生)にきみはどうしてそんなに出来るんだね? と訊ねてみたら、彼は平然と「僕ほど一生懸命勉強している人は周囲にいませんから」と答えたので、そう言い切れる自信はすごいなと感心しました。
 高校受験生の非常に優秀な生徒からも同じようなセリフを聞いたことがあります。彼は少し考えてから「結局、人に言われていやいや勉強しているうちはだめじゃないですか」と答えました。彼は宿題の類を忘れないことで有名だったのですが、彼の言葉通りであれば、普通はみんながいやいややっている(そういう気持ちももちろんよくわかります)宿題をすべて「自分から進んで」三年間やり続けたということになります。出来るのは当然ですね。

 何だ、根性論かと軽く見てはいけません。彼らは自分が誰よりもやっているということに誇りを抱いています。その誇りが実力や自信になり、最後まで頑張れたのでしょう。勉学でもスポーツでも何をやるにせよ、自分が打ちこむべきことが見つかったらそれぐらい真剣にやらないと本物の中の本物にはなれないということなのかもしれません。
 本当は自分でわかっているわけです。ですから逆に受験生でもいろいろな活動に手を出しすぎていて、心のどこかで「他の人はもっとたくさん勉強しているよなあ」という弱気な部分が残っていると、自信のなさが悪い方向に引っ張ってしまったりします。

 単純に勉強しなさいという話ではないですよ。スポーツでも楽器演奏でも何でもいいのですが、何か本気で打ちこむべきことが見つかったなら、自分ほど一生懸命やっている人間はいない、自分ほど自らの意志で進んでやっている人間はいないと宣言出来るぐらい頑張ってもらいたいと思います。
Tags :
幼児・小学生
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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