2009.09.24 12:22

成績が伸び悩んでいます。子供が第一志望に受からないのでは・・・と弱気になってきました。どういった言葉がけをしてあげれば良いのでしょうか。また志望校を今から変えた方が良いのでしょうか。

 成績の伸びというのは不思議なもので、しばらく勉強を続けているとあるところで大きく伸びます。それからいくらやっても少しも変わらない時期があり、またしばらくするとぐんと伸びます。つまり「努力しても努力しても変わらない期間」を過ごす必要があるのです。そういう時期に蓄積したものがある日突然その子の視界を広げるのですね。見えてきたと実感出来る日が来ます。ちょうど液体が気体に変化するのによく似ています。量が質を変えるということです。

 あたりまえですがなかなか伸びないからといって何もしなくなってしまったら大きく伸びる日は来ません。ですから、親子でまずこうした仕組みを知っておく必要があります。あなたが十分伸びていないのはまだ量が質に変化していないだけなのだよと声をかけてあげてください。
 さらに伸びないという感情を本人が抱かないように気をつけましょう。どうせ出来ないんだという劣等意識は何よりも勉強に対するやる気を減退させます。自分は出来ないと思いこんでいる子が努力しようという気持ちになるわけがありません。

 成績を伸ばしたいと焦るあまり雑な勉強にならないように注意しましょう。さらに勉強をするだけではなく、勉強をしたことで今日は何を学んだのかということを確認する癖をつけましょう。今日一日机に向かっていてどういうことに感動しましたか? 知らないことを知ったわけですから、びっくりしたことはたくさんあったはずですよ。何も思いつかないというのは魂にまで届くような本当の勉強をしていないということになりませんか?

 出来る人というのはどういう人だか考えてみて下さい。あなたが出来る人になりたいのであれば、いま出来ないことを次々と出来るようにしていく「しか」ありません。当然ですね。出来ないことが出来るようになるということは、簡単に言えば徹底した復習主義ということです。ひらめかなくてもスピードがなくてもいいですから、復習だけは完璧にしましょう。完璧に「舐めるように」してください。

 最後に、お子さんに勉強に対して楽しむ感情を失わせない工夫が大切です。うんとおだててください。得点が少しでもとれたら褒めてあげてください。得意科目というのはそんなところから出来てくるものなのです。勉強が好きでなくても褒められることは大好きーーそんなところから勉強を好きになってきます。うんと認める。うんと褒める。褒めるところが見つからないなどというのは、大人側の怠慢だと私個人は自戒の気持ちを持っています。
 志望校はまだ下げなくていいです。十二月ぐらいまで様子を見ましょう。
 明るくいきましょう。そしてまた彼らの気持ちを明るくしてあげましょう。
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幼児・小学生
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この記事へのコメント

  • 1, sugarさん 2009.09.26 13:25
    はじめまして。
    sugarと申します。
    一児の父親として,いつも参考にさせていただいています。

    さて,今回の内容についてですが,理科担当として少し気になることがありましたので,コメントを書いてみることにしました。
    ※不適切なコメントと判断された場合は,削除いただいて結構です。

    >ちょうど水が99℃まで液体であるのに
    >100℃で突然気体に変化するのによく似ています。

    の部分についてですが…

    (1気圧の下で)液体の水を熱していく場合,100℃になったからといって,一気に気体になるわけではありません。
    100℃に達した水は,少しずつ気体に変わっていきます。
    しかも,すべての液体が気体に変わるまで,ずっと100℃のままです。
    そして,すべてが気体に変わると,再び温度が上がり始めます。
    ※なお,液体が気体に変わるような現象を相転移といいます。

    ちなみに,100℃の液体の水を,すべて100℃の気体の水(水蒸気)に変えるには,液体の水を20℃から100℃に上げる場合(80℃の上昇)と同程度の熱量が必要です。
    相転移は,大きなエネルギーをともなうことの多い変化といえると思います。
  • 2, 長野正毅さん 2009.09.26 14:43
    sugarさま。

     ご指摘ありがとうございました。不正確な比喩を使ってしまいました。申し訳ありません。表記を改めておきます。大変勉強になりました。この種の比喩を使うときは気をつけたいと思います。
     今後もお気づきの点がございましたらご指導ください。よろしくお願いいたします。
  • 3, sugarさん 2009.09.27 20:49
    お返事ありがとうございます。

    前回のコメントですが、融解熱(氷が液体の水になるための熱)と気化熱(液体の水が水蒸気になるための熱)を勘違いして、融解熱の値を書いてしまいました。

    水の場合、気化熱は、融解熱の約7倍なので、約7倍の質量の水を20℃から100℃に上げるだけの熱量が必要、ということになります。

    きちんと確認しないままコメントしてしまい、申し訳ありませんでした。
    ※熱量以外の部分は、とくに問題ないはずです。
  • 4, 長野正毅さん 2009.09.28 12:33
    SUGARさま

     ごていねいにありがとうございました。難しいですね。私は理科は(まあ他教科も似たりよったりですが)得意ではありませんでしたので、この種のことに詳しい方を見ると無条件で尊敬してしまいます。
     今後ともよろしくお願いいたします。

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