2010.06.27 11:45

 ときどき人間関係のトラブルで相談を受けることがあります。上級の学校や会社でうまくいかないことが出てきたというような話題になります。つい最近も三十代の男の子から会社での同僚との関係について相談されました。
 元生徒ですからこちらも率直に話してしまうのですが、人間関係についてはどういう書物を見てもよっぽどのことがないかぎりトラブルの原因は自分側にあると考えた方が解決が早いと書いてあります。相手をどうこう変化させることを考えていると際限なく長引くと。

 私は十代後半から二十代前半にかけて人間関係が全然うまくいかなかったのですが、たしかに原因は自分にあったということがいまはわかります。その当時の私は世の中の人間すべてに対して期待が強すぎました。相手が自分の考えるような理想的な人間であってほしいという強い思いがつねにありました。ところが現実はそうではない。当然ですね。いろいろな人がいます。どの人も自分の期待通りなどということはありえません。そのことを心のどこかで許せないことだと感じました。

 そして、小さなことでショックを受けたり幻滅したりする。「なんだ、こんなやつだったのか」と。出てくる相手出てくる相手うまくいかない。この仕事についてからも、ここまで真剣にやっているのに生徒がついてきてくれないという悩みを抱いた時期がありましたが、それもあきらかにこちらに原因がありました。生徒側には勉強したくないという気持ちを持つ自由があるわけですよ。
 現在の私は「じつは勉強をしたくない」と考えている生徒にも何を伝えられるだろうという視点で授業をしているので、ついてきてくれないという観念自体がなくなりました。

 私みたいな例でなくてもその人の能力が優れているために他者の弱さがわからないとか、自分の弱さを隠すために他者に厳しくあたりすぎるとか、じつは羨ましい要素が相手にあるために批判的に接してしまうとか、原因は必ずしも相手にはないというケースも多々あるようです。
 まあ、そのあたりですね。ただ相当内省的にならないと気づけないとも思います。一生気づかない人間も相当数いると思います。自分を見つめることがいちばん難しいのかもしれないですね。
Tags :
幼児・小学生
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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